お茶がおいしくなる不思議なハナシ
皆さんはじめまして、私、お茶屋菅原園の通称「茶太郎」こと菅原俊一です。
18歳から4年間お茶の本場静岡で製造と茶鑑定の修行、その後仙台の老舗小売店で2年間お茶販売の勉強をし、以来39年お茶に携わってまいりました。自称お茶ソムリエならぬ「チャムリエ」でございます。
最初に知っていただきたいのは
「緑茶」は「お茶の総称」なんですヨ!
煎茶もほうじ茶も抹茶も緑茶なんです。
お茶がおいしくなる 不思議なハナシ
その手にしたお茶をもっとおいしく飲んでほしい。
コツは、「お湯の温度と量」「茶の量」「茶の葉が開きはじめのタイミング」が肝心なんです。
1)水は?
水道水を一度沸騰させたり浄水器に通した水で大丈夫!
注、ミネラルウォーターや井戸水の中にはカルシウムや鉄分が多いものがあり、茶成分のタンニンと結びついて茶の色が黒く抽出されたりすることもあります。
水だけ飲んでおいしくてもお茶に合わない水もあるのでご注意くださいね。
2)お湯の温度は?
湯沸かしポットの温度設定はおおよそ95度。このまま茶葉を入れた急須に注ぐと、渋みや苦味が出やすくなります。
また、お茶の葉もすぐ開いてしまい、もったいないですね。
いったん、茶碗か、専用湯冷ましに入れてから注ぐと最終的に60度くらいになり飲み頃となります。
美味しいお茶の淹れ方
1.湯沸かしポットの温度設定が95度として、いったん湯飲みにお湯を注ぐとタッタ10秒で75度まで下がりました。気温によって多少違いはでます。
2.お茶の葉の量は、二人分として7g。
使用したお茶は当店で人気煎茶「あさつゆ」です。
ここがカンジン!
3.1で湯冷まししたお湯を急須に注ぎます。
宇治茶の場合は1分ほど待ちますが、このお茶は蒸しが強いので10秒ほど待って4へ。
4.急須の湯を静かに3~4回まわして注ぎます。
宇治茶の場合は動かすと逆に渋味がでます。これは静岡茶に向いた淹れ方です。
最後の一滴まで絞ります。ピッピッと。
5.湯飲みに注ぎ終わったお茶の温度はおよそ60度。飲み頃です。サァどうぞ。
例)3人分を淹れる時
茶碗を横に並べ、出来上がり量の半分ずつ
1・2・3と順番に注いだら、3・2・1と注ぐとお茶の濃さと量が揃います。
それでもわかんない人は
茶太郎に聞いてネ!!